【特別なことなんてなにもない、これは、どこにでもいる2人の等身大の物語】
女の子の名前は倉町りお。彼氏と微妙に上手くいっていない中、出張してきた。男の名前はカズヒロ。会社に好きな子がいる。2人は幼なじみで久々に再会して以来、また遊ぶようになり、そしてたまにヤッてしまう。あまりにも一緒にいるのが自然すぎて感覚が摩耗してしまう瞬間があるが、セフレみたいにはなりたくないし、決して付き合う関係ではないと思っている。ただの幼なじみ、友達…いや、やはりこの関係はしんゆうなのだろう。互いの気持ちを推し量りながらも、少しずつ時は過ぎていく。曖昧な関係が続く最中、感情に変化が生まれる。互いにすれ違う想いを胸に、この関係にどう折り合いをつけていくのか。未来への選択はもうすぐそばに…。
あの時こうしていたらどうなっていたのか。
どっちの選択が正しかったのか。
誰もが経験したことのある決断の瞬間。
苦くて、甘酸っぱくて、切なくて、でもやっぱり温かい。
間違ったって、遠回りしたっていい。
一歩ずつオトナになっていけばそれでいいのだから。
柏木こなつ