いつも教室の片隅で本を読んでいる
 生徒会長をしている久和原さん。
 
 ほとんど話すらしたことなかった。
 
 教室で少し浮いている…
 あまり友達がいない…
 空気みたいな存在…
 久和原さんと僕は少し似ている。
 
 ある日の放課後、掃除が終わり二人きりになると
 久和原さんから話しかけてきた。
 
 「ねぇ、私と学校で…エッチしてもらえないかな?」
 「口が堅そうだし誰にもお願いできなくて」
 
 はっ?えっ?
 学校一の堅物から出てくる言葉とは思えなかった。
 エッチに興味がすらないと思っていた。
 
 彼女が読んでいたのは…官能小説
 エロティックな文学的エロスに惹かれているらしい。
 
 学生時代にしか出来ないセックス、
 イケナイことをしている背徳感とスリル、
 真面目な久和原さんのヤバすぎる性癖が妙にエロくてそそられた。
 
 メガネをかけた知的な女の子というだけでフェチシズムが疼く。
 
 僕たちは先生や同級生に隠れて
 バレないように、でも大胆に校内情事にふけっていった。
久和原せいら