「最近は美味しいウィスキーは海外に買い占められてしまうんですよ」なんて悔しそうに話すマスターの話を聞きながらしばらくすると、待ち合わせの相手が現れた。彼女はいずなさん(仮名)。男の心を吸い取るような唇が魅力的な女性。
人妻だが子供はいない。旦那さんは海上自衛隊勤務で家にいるより船の上が多いそうだ。男女の遊びをするには今がチャンスということなのだろう。この季節、海上も暑いだろうが東京はもっと暑い。
「ちょっと、珍しいお仕事をしているって…?」と聞くと、彼女は一瞬ためらったようにも見えたが明るく答えてくれた。
「ピンサロの裏方をしています。最初はプレイヤーになろうと思ったけど、やっぱり色々大変そうで…。旦那には内緒なんですけどね」セックスワーカーに対する風当たりがまだ強い世の中、敢えてその仕事を続けている彼女に惹かれた。
「エッチな事、好きなんですね」「………はい」その照れて見せる仕草も男の野生的な欲望を刺激する。この人とは楽しい関係になれそうだ。「少し酔ってきたかも…」なんて言って、身体を預けてくるいずなさん。
酔ったふりをして俺の下心を引き出そうとしているのかもしれない。押して引いてのバランスを崩せば途端に一人遊びに成り下がるシーソーゲーム。俺は1つ大胆な手を打つことにした。「ちょっと、ドキドキする事、してみませんか…?」
いずなさん(仮)(28) T154 B87(E) W60 H89
新澤いずな